【合格者が解説】社労士試験の科目別概要と受験の感想

資格の勉強

現役社労士のあずきごはんです。

この記事では、社会保険労務士試験の各科目の内容について、私の受験時代の感想も加えながら解説していきます。

あずきごはん
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こんな方にオススメの記事です。

・社労士試験の科目は何があるの?

・どんな内容?

・合格者の得意・不得意を知りたい!

試験科目と合格者の感想

社労士試験は、大きく分けて10科目あり、試験は午前の選択式試験、午後の択一式試験があります。

それぞれの詳細について、確認をしていきましょう。

労働基準法

労働基準法とは、会社に雇われる労働者の労働条件について、最低基準を定めた法律です。

会社勤めをされている方なら、聞いたことある法律かもしれません。

勉強内容として、条文は比較的に理解しやすいです。条文以外にも行政通達や判例も出題されます。
深堀をせずに、講義等で指摘された部分を中心に勉強しましょう。

私は得意な科目でした。

社労士になってからも一番使う法律だと思います。

労働安全衛生法

労働者の安全等について定めた法律です。

社労士試験では、「労働基準法+労働安全衛生法」で1単元として、出題されます。

点数配分も少ないですが、覚える量はそれなりにあります。

こちらも講義で指摘された部分を中心に、淡々と覚えるイメージで勉強しましょう。

私は、覚えるべきところだけ割り切って勉強していました。

労働者災害補償保険法

業務災害や通勤災害の補償等について定めた法律です。

日数や金額など、数字の暗記がよく出てきます。語呂などを使って上手く覚えていきましょう!

不得意ではなかったですが、好きではなかった科目です。

雇用保険法

失業等の時の給付や支援について定めた法律です。失業保険、育児休業給付金などは馴染みがあるのでは無いでしょうか。

似たような名前や給付が沢山あるので、整理→暗記→整理、やみくもに暗記するのではなく、

繰り返しとしながら覚えると良いです!

私は、不得意でした。何とか暗記して乗り切りました。

労働保険徴収法

正式名は、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」と言います。
労働保険料、雇用保険料の徴収について定めた法律です。
この科目は、「労働者災害補償保険法」「雇用保険法」の単元の中から出題されます。

択一のみからの出題で、配点も労災法・雇用保険法合わせて6点なので、各種テキストも薄いと思います。

似たような出題が多く、暗記科目なので、捨てずに頑張りましょう!

私は普通科目でした。

一般常識(労働一般・社会保険一般)

これ!といった内容でなく、労務・社会保険に関する諸法令や厚生労働白書、労働統計等が試験内容となります。

この科目が一番対策が難しく、合否にも大きな影響を与える科目だと思います。
勉強量=得点源にはなりません。

範囲も情報量も膨大なので、決して自力で勉強しようとせず、講義や模試で指摘された部分のみを中心に覚えましょう。
そしてこの科目に時間をかけすぎないようにしましょう。

1回目の社労士試験は、労働一般で不合格となりました。

健康保険法

会社勤めの方の多くが加入されている健康保険について定めた法律です。
対象となる被保険者、病気やケガ、出産に対する給付関連、保険料の徴収、費用負担等、論点が多い科目となります。

勉強のボリュームが多く、色々な論点があるので、苦手とする方が多いと思います。

ただひねった問題が出るわけではないので、基本の暗記と過去問を繰り返せば十分に対策できます。

一通り講義を終わらせるのも大変だと思いますが、わからなくても繰り返して勉強すれば必ず得点源にできます。

私は得意科目でした。

厚生年金保険法

働く人を対象とした、公的年金保険制度です。
国民年金の上乗せ、二階建て部分の年金として、運用されています。

情報量は多く、制度内容も煩雑で、国民年金と関連している部分もあるため、
苦手とされる方が多いかもしれません。

ただ基本的な問題が多いので、把握できれば得点源にできます。根気よく勉強を重ねていきましょう。

また厚生年金保険法の択一式問題では、一つ一つの出題分が長文となる傾向があります。出題順でも一番最後にくる科目なので、スピーディに問題を解く力も必要ととなります。

私は模試を通して、スピーディに解く力をつけるようにしました。

国民年金法

国民年金は、日本国内に住む20歳以上60歳未満の人が加入する公的年金制度です。
国民年金制度の被保険者や適用、保険料、各種年金制度について定めた法律です。

年金制度は、何となく難しくて手をつけずらいイメージがありますが、
健康保険法や厚生年金法と同様に基本問題が多いので、内容を掴んで過去問を繰り返せば、得点源にできます!

理解するまでは時間がかかりますが、あきらめずに繰り返して勉強をしてみましょう。


私は、自分の年金はどうなっているのかな?と興味を持ちながら勉強するように意識をしました。
健康保険法、厚生年金法、国民年金法は私の得点源で得意でした。

受験対策:解答力とスピード

社労士試験攻略には、”内容を理解して暗記して答えを導き出す力”をつけることが必要ですが、

問題をスピーディに解く力”をつけることも重要になります。

特に午後の択一式試験は210分ありますが、何も考えずに問題を解けば、間違いなく時間が足りなくなります。

問題を解く順番を変えたり、読み飛ばしをしたり、ポイントに下線を引いてたり、

私は公開模試を通して、解答スピードを意識していました。

まとめ

社会保険労務士試験の科目は10科目あり、勉強内容も多いですが、

私が1回目で合格点到達したと思う理由は、得点源にしやすい科目を得意科目にできたから だと思います。

そして得意科目にできた理由は、資格の学校によるプロの講義を受けて勉強したから です。

↓1回目試験 健康保険10点、厚生年金9点、国民年金10点

↓2回目試験 健康保険9点、厚生年金7点、国民年金9点

得意科目(健康保険法、厚生年金法、国民年金法)は、範囲が広く、制度も煩雑で、情報量も多いです。

テキストによる独学勉強では、一通りの勉強も終えることができなかったかもしれません。

資格の学校の講義では、図解や例を使って、難しい制度も分かりやすく説明をしてくれます。
またスピーディに問題を解くテクニックも教えてくれます。

プロの講義をうまく利用しながら、メリハリをつけた勉強をすれば、一発合格も可能です。

各種学校の資料請求をして、自分に合った講義を探してみてはいかがでしょうか。