社会保険労務士の年収相場
よくある年収の誤解とその現実
年収を上げるための具体的なキャリア戦略
「社会保険労務士の資格って気になるけど、年収の現実はどうなの?」
「社会保険労務士で稼いでいる人はいるのかな…?」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
社会保険労務士は「国家資格の中でも安定している」と言われます。
しかし一方で、「年収が低い」「やめとけ」というネットの意見も見かけます。
そこでこの記事では、30代・未経験から社労士に転職し、年収200万円アップを実現した私の体験談を交えながら、社会保険労務士の年収の現実を解説していきます。

「資格を取って本当に生活は変わるの?」
と悩んでいる方が、未来への希望を持っていただければ嬉しいです。
社会保険労務士の年収の現実は「働き方と戦略」で変わる


「社労士は稼げない」という声もあれば、「独立すれば青天井」という意見もあります。
同じ資格なのに、ここまで評価が分かれるのはなぜでしょうか。
その理由はシンプルで、働き方の選択とキャリア戦略の有無によって、収入の伸び方がまったく変わるからです。
統計から見る社労士の年収相場(参考値)
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、社会保険労務士が含まれる「その他の経営・金融・保険専門職業従事者」の年収は下記のとおりです。
調査年(元号) | 月収(※1) | 年間賞与など | 推定年収(※2) |
2023年(令和5年) | 約60.1万円 | 約177.3万円 | 約898万円 |
2022年(令和4年) | 約54.5万円 | 約183.1万円 | 約837万円 |
2021年(令和3年) | 約56.8万円 | 約214.2万円 | 約896万円 |
※1 きまって支給する現金給与額
※2 推定年収は「月収 × 12ヶ月 + 年間賞与など」で算出
▲出典:政府統計の総合窓口(e-Stat) 賃金構造基本統計調査
この分類には、公認会計士・税理士・経営コンサルタント等も含まれるため、高めの水準になっています。社労士の年収は約500万円と考えられています。
実際の勤務社労士の初任給は年収300〜400万円台からのスタートが多数。
経験や職場環境によって600万円〜1,000万円以上に伸びることもあります。



まずは、現状の相場と自分のポジションを把握することが、年収アップの第一歩になります。
勤務社労士と開業社労士で年収差が大きい現実
社会保険労務士の年収を語るとき、まず注目すべきなのが「勤務社労士」か「開業社労士」か、というポイントです。
なぜなら、仕事内容、収入の仕組み、必要なスキルの幅が異なり、その結果年収差も大きくなっているからです。
勤務社労士の年収・特徴
300万〜600万円台
安定性 高い。有給休暇や社会保険、福利厚生もあり
注意点 就職する社労士事務所が伸びていることが何より!事務所のの実力をチェックすること!
未経験〜3年は助走期間。実力を付けると、3年目以降に伸びが出やすい
開業社労士の年収・特徴
300万円未満〜1,000万円超まで
顧問数 × 顧問単価 + スポット収入
(就業規則作成や助成金対応など)
無料相談などを通してクライアントを獲得、紹介やSNS集客で、地道に顧客を増やしていく
安定性
開業当初は低い。営業・運用・採用の総合力が必要
初期は収入の見込みが立てにくい。顧客を獲得するまでの資金計画がカギ
勤務で実務経験を積み、 開業に進むのが王道。大きな年収も見込まれ夢がある!
安定重視なら勤務社労士、一方で裁量と収入を広げたいなら開業社労士。
そして、どちらを選んでも戦略(専門性×可視化×市場選択)次第で、年収カーブは大きく変えられます。



まずは勤務社労士で始める・・という選択肢もあります
社会保険労務士の年収は厳しい?よくある3つの誤解と現実【体験談あり】


社労士の年収は厳しい…そんな声もあります。
そこで、次に現役社労士としての体験談も交え、リアルな実情をご紹介します。
誤解① 社労士資格を取ればすぐ高収入?
「社会保険労務士に合格すれば、すぐに高収入!」と思う方もいますが、しかし現実は少し違います。
特に未経験からのキャリアチェンジの場合、経験を積むことが優先されます。
とはいえ、未経験歓迎の求人は多く、特に社労士事務所では新人を受け入れる体制が整っています。
そのため、経験を積みながら専門性を高めることで、将来的な年収アップも十分に狙えます。
初年度は新しいことの連続で、分からないことを必死に調べ、業務をこなすだけで精一杯。
経験を積むにつれ、業務に自信が持てるようになり、3年目には年収200万円アップを実現することができました。
- 初年度〜2.3年目は基礎固めの時期
- 評価は「成果の見える化」がカギ
- できる業務が増えるほど、昇給スピードが加速
誤解② 社会保険労務士は難易度のわりに年収が低いのか?
社労士試験は、合格率6%前後といわれる難関国家資格です。
しかし、資格を取得しただけでは高収入が約束されるわけではありません。
そのため、資格を活かして年収を上げるためには、専門性と単価の高い業務に就くことが重要です!
例えば、助成金申請、就業規則の作成、人事評価制度の設計などは単価が高く、専門性が求められる分、報酬に反映されやすい分野です。
逆に、一般的な社会保険手続きや給与計算だけでは、他職種との差別化が難しくなります。
最初の1年はほぼ手続き業務のみで、正直「これなら資格がなくてもできるのでは?」と思ったこともありました。
しかし、単価の高い助成金や就業規則の案件に携わるようになってからは、年収も上がっていきました!
- 高単価業務=専門性+希少性
- 得意分野を作ると単価も年収も上がりやすい
- 社内での立場も向上し、独立時にも武器になる
誤解③ 勤務先によって社労士の年収は大きく変わる現実
勤務社労士の場合、事務所や企業の規模によって待遇差が大きいのが現実です。
小規模事務所では年収300万円台も珍しくありません。
大手企業の人事・総務部門や大規模社労士法人なら、年収600〜800万円も可能です!
近年は人手不足や労務管理強化の流れから、社労士有資格者はまさに売り手市場。
社会保険労務士資格者は、年齢を問わず貴重です。
条件を見極めれば、勤務先変更だけで、年収を大きく上げることができます。
- 勤務先選びで年収が大きく変わる
- 転職市場では有資格者の需要が高い
- 転職エージェント活用で条件交渉が可能!
社労士として年収を上げる3つの現実的な方法


私はこれまで、小規模事務所から大手社労士法人まで幅広く勤務し、その中で着実に年収を上げてきました。
さらに採用担当として、社労士や社労士志望者の採用にも関わった経験があります。
こうした実体験から見えてきた、社労士として年収を上げるための3つの現実的な方法をご紹介します。
1.社労士で年収を上げるには?専門分野の確立がカギ
社会保険労務士の業務には、次の3つの種類があります。
- 1号業務(労働保険等の手続きの代行)
- 2号業務(帳簿作成等)
- 3号業務(労務管理に関する相談・コンサル)
しかし、1号業務は近年、スマートHRなどのクラウド労務ソフトの普及や電子申請の標準化により縮小傾向です。
さらにAIの進化により、こうした定型業務は今後さらに自動化される可能性があります。
一方で、次のような業務はAIによる代替が難しく、企業からのニーズも高いため、高単価を狙いやすい分野です。
就業規則や人事評価制度の設計
M&Aや組織再編時の労務対応
労使仲介トラブル対応



人と企業に深く関わる3号業務(相談・コンサルティング)は、今後も需要が高まり続けると考えられます。
「この人に任せたい」と思われるような専門分野を持つことが、年収アップへの近道になります。
- 定型業務から脱却し、相談・提案型の業務を目指す
- 得意分野を持つことで、「あなたにお願いしたい」と選ばれる
- ブログやSNSで専門性を発信することも、信頼と仕事につながる
2.年収交渉に強くなる!社労士としての市場価値を知る
自分のスキルや経験が転職市場でどの程度評価されるのかを把握しておくことは、年収交渉やキャリア設計において欠かせません。
たとえ今の職場に不満がなくても、「自分の適正年収を知っておく」ことがキャリア形成の第一歩です。
転職サイトやエージェントを活用すれば、非公開求人の年収レンジや求められるスキル感を確認でき、今の自分の立ち位置を客観的に把握できます。



転職サイト・エージェントへの登録は無料です。
情報収集だけでもOK!
- 定期的に市場価値をチェックする習慣をつける
- 情報は無料で集められる時代、動く前に準備をしておく
3.社労士が年収アップを叶える条件交渉と転職戦略
年収を大きく変える最短ルートは転職です。
近年は労務管理体制の強化が進み、有資格者の採用ニーズは右肩上がり!
条件交渉の余地も広がっており、転職によって年収が100万円以上アップする事例も珍しくありません。
過去の経験の中で、その際に転職エージェントと連携して人材紹介を受けました。
転職エージェントを介すことで、次のようなメリットを実感しました。
- 自分のスキルや人柄、強みを前面にアピールしてくれる!
- 希望する年収や働き方を事前に企業と調整してくれるので、採用のミスマッチが防げる!
- 一般には出回らない非公開求人や、自分では見つけにくい優良企業の情報が手に入る!
気になる方は、まずは、”社労士の求人に強いヒュープロ”の登録がオススメ
- 年収交渉はエージェントを介すると成功率が上がる
- 条件改善は転職で叶えるほうが早い場合が多い
社会保険労務士の年収の現実を変える第一歩


年収を上げたいと思っても、「何から始めればいいの?」と迷うことはありませんか?
ここでは、社労士としてのキャリアと収入を変える“はじめの一歩”をご紹介します。
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キャリアと収入を変えるための出発点は、今の自分の市場価値を正しく知ることです。
たとえ現状に不満がなくても、「自分の適正年収」を把握しておくことは、将来の選択肢を広げる大切な準備になります。
実際、採用活動に関わる立場から見ても、社労士有資格者の需要は非常に高いと感じています。
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すぐに転職しなくても、年収の相場や希望条件を“知るだけ”でも、これからが変わります。
まとめ|社会保険労務士の年収の現実は行動次第で変えられる


社労士の年収には「上がりにくい」「厳しい」という声もありますが、それはまだスタート地点の話です。
実務経験を積みながら専門性を磨き、自分の市場価値を知り、転職や条件交渉を適切に行うことで、年収もキャリア大きく変わります。
わたし自身、30代で社労士を目指し、合格と転職を通じて年収アップを実現できました。
未来を変える第一歩、今日からはじめてみませんか?
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